お茶の水女子大ジェンダード・イノベーション研究所が2022年4月に設立されました。

設立記念キックオフシンポジウムが2022年6月17日に開催されます。

◆研究所の佐々木成江先生にお話をうかがった広報部員からひとこと

ジェンダード・イノベーション、まだまだ知られていない言葉だと思います。私自身、全く興味もなかったのですが、お話が始まった途端に、その内容に一気に引き込まれました。

実験に使う動物はオスがほとんどで(メスだと性周期などでデータがぶれるため)、それが常識だったそうですが、メスを使わないことでオス側のデータが一般化され、女性側の病気や治療の知見が乏しいという問題が生じているそうです。

今ある工業製品の多くは男性仕様になっていて、たとえば、シートベルト開発では男性のダミー人形だけで検証され、妊婦が考慮されていなかったため交通事故で胎児が流産するリスクが増大していました。また、AIにもジェンダーバイアスがあり、たとえば音声認識も、男性の声に反応するように作られているので、女性だと正確に反応しないことがある、などなど。

会報では、佐々木成江先生に、来年3月号に寄稿していただく予定です。

キックオフシンポジウムの詳細は下記チラシをご覧ください。

また、詳細は大学ホームページをご覧ください。https://www.ocha.ac.jp/event/igi2022kickoff.html