会長あいさつ

歴史をふまえ,そして,のびやかに,楽しく有益な場づくりを

桜蔭会会長  髙﨑みどり

桜蔭会は1904(明治37)年,女子高等師範学校の同窓会として創設されました。それまでは,東京師範学校の同窓会「茗渓会」女子部として活動していた時期もありました。そこから分離して,校舎のある場所が昔「桜の馬場」と称されていたことにちなみ,「櫻蔭會」となって独立し,歩み始めたのです。当時の記録などをみると,「櫻蔭會」としての発足がどれほど嬉しいものであったかが伝わってきます。以来,明治・大正・昭和・平成をへて,ことし令和元年で115周年を迎えております。

“女高師”が“お茶大”となって,「櫻蔭會」もかろやかな「桜蔭会」となっても,この同窓会が,母校の学部・大学院で学び,世に出た卒業生・修了生のおひとりおひとりの力を結集したところに成り立っていることには変わりがありません。その大きな原動力のひとつになっているのは,全国の支部の個性豊かで闊達な諸活動です。もちろん国内にとどまらず,アメリカ・中国・韓国・台湾等海外にまでその活動は広がっています。

115年のあいだには,いろいろなできごとがありましたが,各地で活躍するお茶大の卒業生たちは,つねに母校を誇りに思いつつ,それぞれの場所で確かな歩みをつづけ,社会的にも高く評価される存在でありつづけました。とくに近々の大きな災禍であった阪神・淡路大震災,東日本大震災において,関係支部をはじめとする各地の支部の体験記録や支援活動報告には,お茶大で結んだ絆を社会や地域でしっかりと生かし,困難を乗り切った会員の姿が浮かびあがってきます。

2019年3月,桜蔭会館は,竣工なった「国際交流留学生プラザ」(Hisao & Hiroko TAKI PLAZA)内の「同窓会コモンズ」に移転いたしました。果てしなく可能性が広がっていくようなオープンな空間をいくつももつこの建物で,どんな新しい同窓会活動が展開されていくのか――まずは,標題にかかげたように,「のびやかに,楽しく有益な場づくり」をめざしていきたいと思います。

会員のみなさまのアイデア,そして,ご協力と一層のご支援を賜りたく存じます。

そしてこの「国際交流留学生プラザ」の建物は,大学からは正門手前左手にあり,門を出ないでも大学内から直接行けますし,また,外からは春日通りから直接階段をのぼって入れる,という絶妙な位置にあります。大学の懐にいだかれた桜蔭会はまた外に向かっても開かれている,という象徴的な位置どりなのです。もちろんセキュリティはしっかり考えられております。
  
こうしたまたとないロケーションを生かしつつ,母校との連携をいっそう深め,母校のあくなき進化とともに,私たち会員もゆるやかな紐帯でつながりつつ,進化しつづけていきたいと願っております。

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