2025年5月31日(土)、全国の支部のみなさまと本部との集いが国際交流留学生プラザ3階会議室とZoomで開催されました。

今年度は会長挨拶のあと、各支部の活動の中から、他の支部にも情報交換してほしい事例を取り上げ、紹介していただきました。


白木会長あいさつ(要約)

先ほど理事会で会長に選出されました、昭和56年児童学科卒業の白木百合子です。前高﨑会長が6年の任期満了で退任されました。長年にわたる桜蔭会へのご尽力に感謝を申し上げ、次の世代につなぐために、務めさせていただきます。よろしくお願い申し上げます。
副会長は引き続き神戸理事、新任クロスリー理事が選出されております。よろしくお願いいたします。

支部の事例紹介

宮城支部 平成、令和に卒業された方の茶話会

宮城支部では、高齢化とメンバーの固定化の課題を解決するため「平成、令和に卒業された方の茶話会」開催を決めた。若い方が来るとみんなに喜ばれ注目されてしまい、次から来ないということもあったため、若い方だけに対象を絞った。
予算が多くないためインターネットを活用して呼びかけたところ、4人から応募があった。当日は都合がつかなくなった方がおられて2人の参加になってしまったが、それでも少しでも繋がりが増え、同窓生の活動を知ってもらえてよかった。時間ができた時に参加したくなる活動をすることが大切だと感じた。

三重支部 ボランティア活動(高校生への特別授業)

三重支部の会員数は90人ほど。支部総会とランチ会を行っている。今回、総会に参加した方の中に高校の先生がいた。初めてランチ会にも参加され、職場に発達障害の生徒もいることを話してくださった。支部長は自閉症研究をしており、それ以外にもペアレントメンタルケアをしている会員、社労士の会員もいたので、県立四日市高校でそれぞれの立場から障害者に関する授業をすることになった。支部のランチ会で初めて知り合い、そうした人材がいることを知り、やりたかったことができて、地元の子供達のために何かできたということがよかった。
支部の中にも様々なスペシャリストがいると思うので、お互いの専門を明かして助け合えるといいと考えた。

鹿児島支部 ミニレクチャー「鹿児島の本格焼酎の最新トレンド」

鹿児島支部では総会を年に1回実施し、会務報告と、懇親会・食事会をしている。食事会の後、希望者で美術館などにいくこともある。謝金などの関係で、かつては外部講師に卓話を依頼していたが、近年は会員に講師をしてもらっている。
2024年は食物卒の幹部の一人が、鹿児島大学主催の焼酎マイスター講座に通って資格を取得したとのことで、それについて話してもらった。焼酎の試飲もした。普段は卓話のあと食事会だが、とても盛り上がったので、そのまま流れるように懇談会となり、食事をした。その後、近くに鹿児島市立美術館があるので、学芸員の会員とともに見学に行った。
毎回卓話の講師を内部で探しているが、思いがけない活動をされている方が多く、面白い。今年の総会・懇談会は20名が参加、去年参加した方が講師となって参加してくれた。なるべくハードルをあげないようにして、たくさんの人がきてくれるように工夫している。

岡山支部 上映会(無声映画など)

昨年までは会員を5グループにわけ、1グループ2年ずつで幹事を交代してきた。
上映会は、前支部長の時に実施。地元に幕末三大新宗教・金光教の発祥地があり、そこの図書館で発見された古い映画を上映する企画だった。当日は13名ほどが参加し、金光図書館の中を紹介し、上映会を実施した。
今までは5グループそれぞれがやりたいものを実施していた。10年前はNHK井上あさひアナウンサー、20年前はお茶大教授土屋賢二先生の講演会を、岡山図書館と共催にして会場費を無料にしてもらい、開催したこともある。今は定年延長もあって、幹事の人数が減ってしまっている。現在は4人の幹事でなんとか頑張っている。

埼玉支部 香道へのいざない

埼玉は4地区に分かれ、総会は順番に担当している。それ以外に秋の行事を開催しており、これは副支部長中心で企画している。昨年の香道の企画は、桜蔭会の会員である嶋田講師にお願いし実施した。今回は会員の中にお寺さんとお知り合いの方がいて、そのご縁で特別にお寺を会場として貸して頂いた(香道は香りがするので一般の会場はNGなことが多い)。
埼玉支部だけでなく他にも呼びかけ、45名が参加した。最初に講演があり、5種類の匂いをかいで当てるゲームなどがあった。実践型だったので、参加者は積極的に楽しんでくださった。参加者から、椅子席で参加しやすかった、また参加したい、等の声を聞くことができた。
今回は平成に卒業した方の参加も多かった。さらに、参加してくださった方が後に役員になってくださったこともあった。こういった試みはその後につながるのだと感じた。

徳島支部 LINE によるオープンチャット

徳島支部では、年に1回支部総会と茶話会を実施して、15名ほど参加してもらっている。近年の課題として、総会出席者の減少、コロナ禍以降の対面機会の減少、郵便費の値上がりがあった。そこで、LINEオープンチャットの試用を開始。1年間の試用後、総会をへて2024年11月に本格始動した。現在22名が参加している。
LINEオープンチャットにした理由は、ユーザー数が多いこと、ツールが無料であること、個人のLINEアカウントの名前や写真を知られなくていいことなど。情報が漏洩しないように、第三者が検索から参加することを不可に設定し、参加コードがないと参加できない設定にしている。
この導入により、郵送コストや写真印刷コストの削減、会員の身の回りのイベントについてリアルタイムでの情報発信ができるようになった。

神奈川支部 会員向けニュースレター、オープンチャット、ブログ

神奈川支部ではニュースレター「桜蔭会神奈川NEWS」を年に10回ほどメールで配信。直近1ヶ月以内にあったことや行事のお知らせ、新役員や退任者メッセージ、イベント紹介等を配信している。内容は毎月担当者が考え、130名ほどの登録者がいる。
また、会員同士で自由に会話できる場所を作りたいということで、オープンチャットを始めた。卒業年とニックネームで、自由に会話してもらえるようにしている。現在は114名が参加していて、6割が平成・令和卒の方。平成10年代卒の方が関心を持つきっかけになっているようで、実際に役員をやりたいと言ってくださったり、同窓会に繋がりたいと考えてくれる方も多い。
昨年2月にはブログも始めた。お茶大卒業生がちょっとお茶するような感覚で立ち寄ってもらいたいということで「Teatime」と名付けた。5月末時点で42本のエッセイが投稿され、閲覧数は12000になる。投稿名は卒業年とニックネームにすることで個人情報を守っている。仕事の話や地元の話、季節の話など様々な話題を見ることができる。

◇質疑応答と本部からのお知らせ

各支部からの発表のあとには、質疑応答の時間を設けました。

支部会員への連絡方法や、若い方への参加呼びかけ、役員の交代などは、どの支部も苦慮しているところのようです。今回の事例紹介には、会場からもZoom参加の方からも、様々な感想や質問が寄せられ、関心の高さがうかがえました。

最後に本部より、
・本部のHPにも支部のお知らせ・講演会などを掲載できるので利用してほしい
・メールに直接個人情報を記載しないように。個人情報を送付する際に郵便を利用する場合は、レターパックライト等を利用してほしい
・支部が開催する企画には助成金が出るので、本部に相談してほしい
とのお知らせがあり、連絡協議会は閉幕となりました。