2021.5.19

先日、桜蔭会の会員の方からの、“コロナ禍で困難に直面する母校の学生に桜蔭会として何か支援ができないか”、というご提案が事務局を通じて伝えられました。

おりしも、コロナ禍による経済的困難が大学生にも及び、いくつかの大学では寄付された食料品や生理用品などを学生に配布しているというTVニュースが流れておりました。桜蔭会の会員の中に、会としても母校の学生に何か援助ができないかという声があがってくるのは当然のことと感じました。

しかしながら、都内にある母校の現状では物品配布は不可能で、支援すなわち寄付金という形しかないが、会員もすでに卒業生として昨年からずっと大学にいろいろな寄付を行っているし、また貴重な会費から各種の奨学金を出してもいる。大学には困窮学生を支援する制度はいろいろとあって、機能しているし・・・今、桜蔭会が在学生への援助として寄付を募ることにどれくらいの理解が得られるだろう。今から準備をして募金してもお渡しするのは夏休みに入ってしまうのではないか、等々、さまざまな批判を予想して、無理だろうと思っておりました。

ところが、すぐ理事たちが動き、理事会でも方法についての議論はあったものの、「やりましょう!」ということになりました。様々にメールが飛び交い、どうしたら寄付がしやすくなるか、どんなふうに告知するか、が様々に工夫され固まってきました。

それを見ていて、母校の後輩たちが苦労しているのに座視していられない、会として何かしたいという温かい、いや熱い気持ちが会員のなかにすでにあったことに気づかされ、先輩たちに「頑張ってね!」といわれたら後輩たちもさぞ嬉しかろう、少し元気を出してくれるかもしれない、額ではない、気持ちなのだ、と考えるようになって、批判を恐れて及び腰になっていた自分を恥じました。

大学の方にもお話ししたところ、学長先生もとても喜んでくださって、早くもどうやったら集まった支援金を学生に届けられるか相談しましょうということになりました。まだお金が集まってもいないのに・・・。

ともかく、誰かのためにみんなで何かをするというのは、コロナで直接交流する機会を奪われた我々会員の絆を再確認する機会にもなるのではないか・・・見えないけれど手をしっかりつなぎましょう。

桜蔭会 会長 髙﨑みどり