2022.11.27

なんて言うと、「たのしかったえんそく」的な行事作文のようですが、実は今回のバザーは、何かと忙しさが続いてくたびれ気味の我々、見送ろうかとの声もあったくらいなのです。そして、やると決まったあとでも、コロナ禍の中での実施に緊張感もあり、やや肩をいからせた雰囲気の中で準備が始まったのです。それが、副会長の「楽しみましょう!」の一言で、がらっと局面が変わり、皆でする値段付けや会場設営などの忙しさを楽しみました。

対面での売り買いが不可能になるときの保険として、併行して試みた「オンラインバザー」も、メルカリっぽくて、意外とワクワクしました。アップされた品々の写真もとても良く撮れていて、眺めるだけでも楽しかったです。

そして当日の対面販売の会場では、入るとパッと目をひく紅くて綺麗な中国団扇が、祝祭気分を盛り上げます。中国団扇はその華やかな美しさで最後まで注目の的でした。私は「入り口はこちらです!」と言って誘導する係でしたが、しばしば中に入って沢山の品物に見入ってしまい、しかもあれこれ楽しく迷ったあげく買いもしなかった(お財布を控室に置いていた)ので、全くお役に立てませんでした。

感染対策としての入場制限もあり、混雑はなかったので、皆さんゆったりととても楽しそうにお買い物をしていらっしゃいました。所定の紙袋に買いたいものを詰めて出口で精算、レジはありませんが、数字に強い役員が瞬殺で合計額を告げ、レジより早い!

一つ発見したのは、主催者たちのセールストークの巧みさで、ブランドバッグやアクセサリーや手作り小物もどんどん売れていきます。私も真似して「本場イタリアでも、こんな大きいのは珍しいですよ、しかもイヤリングとセットです。普通だったら一桁違うお値段です。お買い得ですよ~」などとカメオのアクセサリーを推奨したのですが、これは売れ残ってしまいました。何故かなあ?

普段はコロナ禍に苦しみ、節約にはげみ、難題に頭を抱え、リモート会議の連続でコミュニケーションにも不安を抱えている我々ですが、ご協力いただいた皆様のおかげでこのバザーでは久しぶりに楽しいひと時でした。来年も開催したいと思いますので今回参加できなかった皆様も是非ご参加くださいますように!

桜蔭会 会長 髙﨑みどり